齋藤陽道展「なにものか」

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日本財団アール・ブリュット美術館合同企画展2014-2015
「TURN/陸から海へ」(ひとがはじめからもっている力)関連企画

齋藤陽道展「なにものか」


2015年11月8日 (日) - 11月23日 (月・祝)
12:00 - 19:00(最終日は17:00まで)入場無料
会場:3331 Arts Chiyoda 1F 3331ギャラリー
主催:日本財団
協力:TURN展実行委員会(みずのき美術館、鞆の津ミュージアム、はじまりの美術館、藁工ミュージアム)、3331Arts Chiyoda

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〈オープニングイベント〉齋藤陽道 筆談対談

第3回東京フォーラム「ONE DAY TURN PARTY」の会場にて、作家が展覧会について語ります。(聞き手:長津 結一郎/本展事務局)

日時:2015年11月8日(日)14:45 - 15:30
会場:3331Arts Chiyoda 1F コミュニティスペース

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もうすでにそこにいるものと鮮烈にふつうに出会うこと。

異形のものを言葉もなく迎え入れる歓待の姿勢を知ること。

何ひとつとして交わるものがない他者と向き合いながらも鏡に映された己と出会っているような、それでも似る一縷の共通点を見ること。

思えば、ぼくが写真をやる衝動はこの3つの好奇心から始まっていた。この3つを束にして編みこみ、ひとつの糸とさせることは、写真をまとめる時の基本的な姿勢であり、神様のような「なにものか」と出会うためのひとつの心構えでもあったと今回、気づく。

4つのアール・ブリュット美術館を巡って、そこにまつわる施設、ひと、食事、空気、土地に触れながら、ふくらんでいくばかりのわからなさと、そことは別のところでより明晰になってくる直感との間で共鳴するリズムにうながされるまま10体のなにものかを形にした。そして、名前もなく、だれも知らない、生まれたてのなにものかがただそこにいることの静かなざわめきを増幅させるために、写した。

2015.9.20 齋藤陽道